レモン
庭のレモンの実がだんだん黄色くなって来ました。
十二月
風の冷たさが身にしみる今の季節。
たくさん実った黄色いレモンを見ていると、じわっ~と
大きな感動が胸に広がってきます。
「えっ~、たかがレモンで? 大げさやで、ちょっと(大阪弁)」
って思われるでしょうか?
でも感動の理由が、あるんです。
四年前に小さなか細いレモンの木を一本買ってきて植えました。
何もしないのに、その年小さな実が一個なりました。
「これはいい、ずぼらな私にぴったり!」
調子に乗って、翌年は小さなレモンの木を三本また買ってきて、植えました。
でも、その年もその翌年もレモンの木たちは成長するけど葉が茂るのみ…
永遠に実はなりそうもない気配でした。
ところが今年です。
嬉しいサプライズが起こったのです。
レモンの木すべてにたくさん実がなりました!!。
「なんかいいこと起きるぞ~、きっと!」
これが理由のひとつ。
二つ目は 今年は平和な気持ちでレモンの実を
眺めて楽しめること。
昨年はそれどころではありませんでした。
ちょうど一年前の十二月から今年の春まで、冬の四か月近くを
私はカナダの北の町で過ごしました。
全身ひどい皮膚病になった、次男の看病のためです。
その年の夏、一緒に過ごした時は元気でした。
でも数か月後の十二月のはじめ、再会したときにはやせ細って
全身の肌という肌は赤く腫れあがり、熱と痛みとかゆみで
眠れない、動けない、本当に何もできない状態でした。
リンパ腺はおそろしく晴れあがり、ガンの疑いもありました。
まだ幼い二人の子供がいて、奥さんは産休明けで職場復帰したばかりです。
どうなるのだろう…カナダの厳しい寒さがひときわ身に染み冬でした。
絶食に始まって、薬をまったく使わない在宅での食事療法と運動に徹して
やっと回復し始めたのは春の気配がし始めたころのこと
奇跡でした。
先のまったく見えなかった厳しいこの冬のことを思い出すと、
のんびりレモンの実を眺めている今が、ただ感動と感謝です。
三つ目は レモンの花の咲いていたころ
ホームページを作り直し始め
実がなった今、やっとなんとかめどがついてきたことです。
最初のホームページはオリジナル曲を紹介するだけでした。
でも今回、作り直すにあたって曲だけでなく、詩画や聖書のことばも
色々含めての「ザ・プレイズ」の活動にしていこうと思いました。
「神さまのことを わかりやすく お伝えできれば」
という目的からです。
そのためには、私が表に出ないと発信していけません。
「若くて魅力的ならいいけど、私は全くそうじゃないし…」
「出たがりと思われるのもいやだしなぁ」
そんな思いにしばられ動けないでいました。
最初のホームページからお世話になっているWEBのAYAKAさんは
気心の知れた仲
ああでもない、こうでもないと話し合い何度も何度も
作り直しているうちにレモンの花が緑の小さな実になって
どんどん大きくなって黄色く色づいてきて…
季節はもう冬になっていました。
(じっさいに作っているのはAYAKAさんで 私は思いつきを
しゃべっているだけですが)
なんとかホームページも形(実)になってきました。
「実はなりそうにないなぁ」
そんな私のネガティブな予想を黙ってはね返したレモンの木に力をもらって
「私も楽しくがんばろ!!」
と思っています。